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脳梗塞 体験記 (延髄の脳梗塞) [日記]

私は、当時66歳、アルバイト事務員として勤務し、持病といえば二十数年来、高血圧症で薬はかかさず服用していました。

そして、この一大事件がおこったのです。
おめでたい元旦、午前5時に起床した私はトイレに行こうと立ち上がろうした瞬間、右足に踏ん張りが効かずまっすぐに歩けずその場に座り込みました(手、左足などその他の機能には問題がありませんでした)。
 「又、なってしまった。」
 
その前の年の11月中旬に同じ症状があり救急車で病院に行き、点滴治療等をして1時間程で回復したのでお医者さんの指示もありひとまず帰宅しました。
しかし、翌日、気にはなりましたがその日は仕事へ。
 そして、翌日たまたま休暇を得ていたので脳神経外科医院で診察を受けMRI検査をしたところ、脳梗塞の症状は出ていないが詳しく検査をする必要があるとのことで、その医師から総合病院への紹介を受けました。
 勤務先へ休暇を届出、総合病院へ。
 そこで一泊検査入院を勧められ入院、MRI、CTを含め脳の状態を調べるさまざまな検査、足の付け根からチュウブを入れて脳の血流等を調べる検査も受けました。
 そして、その検査結果では、全体的に脳に関して問題はないとのことでした。
 ただ、先日の発作は一過性脳虚血発作であり注意が必要とのことで、その日から血管を拡張する薬を飲むことになりました。
 そして、その元旦を迎えたのです。


  横で寝ていた妻を起こし、また同じ症状が出たと告げ救急車の手配を頼み、私は服に着替えようとするも右足に力が入らず、横になったり仰向けになったりして何とか着替えました。
 救急車の到着を待つため、自力で柱・机など手が届くところを持ちながら伝い歩きしながら玄関先まで辿り着きました。
 まもなく救急車が到着したので、救急隊員の方にすでに総合病院で検査を受けていること、症状が出ればその病院に来るよう言われていることなどを伝え、その病院まで搬送してもらいました。
 救急車に乗るのは2度目でしたが、乗り心地は悪く(文句は言えませんが)、病院に着くときには、少し気分が悪くなりました。
 担架で診察室に運ばれる間(救急車の中でも)、看護士さんから「大丈夫ですか」と何度も問われました(大丈夫ですと答えましたが本当は大丈夫ではないわけで)。
 診察室に入ると医師から手足の動き目などが調べられ症状がおこった状況などの問診がありました。
 次に、CT・MRI検査などがあり、脳梗塞の疑いがある(MRIの画像に病変が見つけられないが)と診断され即時入院となりました。
 妻と長男が病室に来たときには、気分が悪く話をすることもあまり出来ませんでした。
 お昼になり、食事が運ばれてきてビックリ。
 元日ということもあったのか、尾頭付きの鯛が一匹、おせち料理、紅白の餅入り雑煮と豪華なこと。
 私は気分が悪いこと、脳梗塞になったことへのショック、多くの点滴が吊るされていることなどで食欲がまったくなく食べられずダンネン。
 また、唾液、水分を飲み込むときに左側の麻痺が若干あり何か違和感がありました。
 
点滴を一週間位は24時間ずっと続けて受けました。

 トイレは1日目から3日目位まで看護士さんが車椅子で連れて行ってくれました(4日目以降は伝い歩きで病室内のトイレ行けるようになりました)。
 ただ、私は1日目から尿意があっても尿が出なくなり、入院から10日目位までは医師の判断により、尿意があれば尿管から管を入れその都度尿を取ってもらっていました(泌尿器科が正月休暇であったため6日まで診察がうけられなかったことと服薬により完治するまで3~4日かかったことなどで)。

 入院から8日目位に担当医師から「リハビリ」を勧められ、その夕方リハビリの先生からの指導でいきなり廊下を30メートル程歩かされました。
 それまでは伝い歩きしかしていなかったので不安でしたが、リハビリの先生の「大丈夫」の励ましに歩き始めたところ、不安であった右足の踏ん張りが少しきくようになっていて驚きでした。
 ただ、歩くと左側に寄って行き、まっすぐ歩くことができませんでした。
 それでもリハビリの先生は「これなら少しリハビリすればまっすぐに歩けますよ」と言ってくれました。
 3回程リハビリ(自転車漕ぎ、バランスボール等)をして「もう大丈夫」と言っていただきました(その間、退院まで自主的に毎日3~4回院内で歩行訓練をする)。

17日間の入院生活が終わりました。

主治医から、この症状の原因は延髄に約1ミリほどのものが詰まった延髄の脳梗塞であると聞きました。
2回目までの画像ではでなかったが3回目のMRI検査の画像でわかったとのこと。
それは、MRIでの検査ではスライスできる間隔の間に小さい病変があった場合、画像に表れないことがあるとのことで2回は見つからなかったとのことでした。
 
退院に伴い看護士さんから退院後の何点かの注意事項について説明がありました。
1.タバコは吸わない
2.酒は1合位まで
3.刺激のある食べ物は控える
4.水分は1日最低1,200CCを飲む
5.ラーメンの汁は飲まない
その他、いろいろ

私の脳梗塞は比較的軽い方であったと思いますが、病気の前と同じ状態には戻らず若干の平衡感覚麻痺が残り、左側全体にしびれ・熱を感じなく(熱いものに対し鈍感になった)なりました。
 それでも、日常の生活をおくる上での支障はほとんどありません。
 でも、脳梗塞の再発度は高いと聞いていますので日常の生活には注意しています。
 
また、皆様には、万一、症状が発生したとしても一刻も早く(発作から4時間30分以内)処置(血栓を溶かす薬などによる)を受ければ後遺症が軽くすむ場合があるとのことですので病院での処置を受けられることを強くお勧めします。








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